各位:
この度CONCEPT SPACEとAis Galleryでは、2024年最後の企画として欧州を中心に再評価されている、ミニマルアート・コンセプチュアルアートを再考する[ CONMINI ]展を開催する運びとなりました。この展覧会は1993年から継続的に開催され、今回で4回目の開催になります。
[ CONMIN ]展は、1960年代から1970年代にかけて世界的な美術の動向を牽引したアートの概念と反復思考を今一度検証するプロジェクトです。
美術が概念よって司られることに、時代の最先端をみた1960年代の美術は、「もの派」(日本)「アンチフォーム」(アメリカ)「アルテポーヴァラ」(イタリア)などのムーヴメントによって、世界同時多発的な渦となり立ち現れました。その動向は、美術が表現の自由や展開を大きく進展させる一方で、美術の限界と閉塞感を招き、美術の行方を失ったかに見えました。その後人間性回復のための美術の復興は、1980年になって ”絵画の復活” によって概念から感覚的自由表現を見出し、絵画、アニメーション、漫画などの技術表現のボーダーを超え、また絵画、彫刻の差異も “インスタレーション “ という新しいカテゴリーの中に集約される現象を作り出し、表現者、鑑者の自由鑑賞術を獲得した時代背景があります。アナログ的な芸術の鑑賞は、パーソナルコンピューターやスマートファンの台頭により、1960年代の芸術同様の新たな閉塞現象を招いているようです。1960年代〜2024年までの半世紀の美術の在り様は、自由であるが故に新しい不自由の中に遭遇してしまったようです。
美術の進展は、時代の流転の中で "不自由の中の自由” に、また "表現しないことによる表現” を再び掌握しようと試みている時代なのかもしれません。
CONCEPT SPACEでは、「コンセプチュアル アート」のもっとも先端的な表現を進めている 鈴江 栄治氏の作品を展示いたします。鈴江氏は、永い間フランス・パリに住みながら、「表現の無表現」を指針に、比較的小さなキャンバス・紙の表面に、最少の表現アクション施すことによって、「見えないが故に見えることと見ること」、「無であるからこそ満たされる体感の充足感」の在り方を模索してきています。言語によって”詩”の仕事と並置されて展開している、余りある”コンセプチュアルなアート”を紐解きます。
Ais Gallery では、「ミニマルアート」の新しい可能性と表現を見出すため、群馬県内外で積極的な作品の発表活動を進める若手の画家のひとり、衣 真一郎 氏の作品を展示いたします。衣氏の作品は比較的大きなキャンバス画面に、支持体の表皮に同化するような軽いイメージの原風景的な色彩と具象的イメージの表現によって、時代の潮流の中心のひとりとして高い評価があります。今回の新たな実験は、衣氏が考察する「ミニマルアート」とは何か、その一つの問題提示になるはずです。
CONCEPT SPACEとAis Galleryの2つの異なるイメージの空間と、異なる時代の画家で繰り広げられる新しいコンセプチュアル・ミニマルアートの行方をご検証ください。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
尚、このプロジェクトは、2024年1月1日に起こった能登半島地震のチャリティとして、「能登半島地震復興支援プロジェクト」を開設してきました。
この展覧会で得られた収益の一部は、災害孤児としての奨学金として寄付いたします。皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。
CONCEPT SPACE
Ais
2) ミニマル アート
衣 真一郎
会期: 2024年11月9日(土)ー11月29日(金)(予定)
13:00 - 18:00. (毎週金・土・日/無料・予約なし)
会場: Ais Gallery. (田中アートプログラム1階)
〒377-0008 群馬県渋川市渋川1763−12
(JR渋川駅下車徒歩約10分・渋川市役所真北・赤い階段奥)
E-mail : hukuda3323@yahoo.co.jp
Tel : 090-8582-0414 ・Fax : 0279-24-5252
オープニング: Ais Galleryに於いて衣氏、鈴江氏出席
(予定) 2024年11月9日(土)16:00~
*十分な防寒の準備をお願い致します。
*お誘い合わせの上お気軽にお越しください。
*天候等によって会場の変更もございます、当日お問い合わせください。
特記: 2024年1月1日に起こった能登半島地震のチャリティとして
「能登半島地震復興支援プロジェクト」を開設いたします。
Ais Gallery及びcoCONCEPT SPACEで開催される「CONMINI」展で
得られた収益の一部は災害孤児奨学金として寄付されます。
皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。
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