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about
CONCEPT SPACE
40th ANNIVERSAR

CONCEPT SPACEは、日本の典型的な長屋式アパートをそのまま利用し、住まうこと制作すること展示すること企画することの4つキーワードを同一地平で考察実行することから発足されました。

この活動は、1982年のCONCEPT SPACE開設以来、国内外の現代美術を中心に、現代音楽、舞踏や日本の古典美術などの企画と展示を継続展開し、欧州を中心にそれぞれに好評を頂いております。

 1982年群馬県渋川市において、典型的な長屋式アパートをそのまま利用して始められたコンセプトスペースの活動は「住うこと」「制作すること」「企画すること」「展示すること」の4つのキーワードをひとつの生活空間で行い、様々な美術状況の変化の中で画期的でユニークな美術活動を一貫したスタンスで続けて参りました。1980年大の地方美術館乱立の中、コンセプトスペースは「オラが街にも美術館を」の“箱物作り”一辺倒の行政施策に対して美術館やアートスペースの役割はその美しい箱物を作ることではなく、あえて通常では考えられない4.5畳と6畳の極めて小さな“長屋”で美術館を開催することで、美術館やアートスペースは、今そこで何が起きているかというような“企画力”こそ本来の目的であり、いかに有意義な展覧会を企画組織するのかというあまりに当たり前な美術の役割を40年(2022)継続してきています。

 私たちが、これまでに開催してきた「ロジャー•アックリング」にはじまり「リチャード•セラ」「カール•アンドレ」そして「イミ•クネーベル」や、ヨーロッパを中心とした若手のアーティストなどを招致して、ミニマル、コンセプチュアルアートと言った、日本国内では市民権を未だに得られない現代美術展を開催して参りました。また1989年にはコンセプトスペース/R2を増設し、2006年にはAis(アートインスティチュート渋川)を開設、同時多発的に展覧会を開催しております。

 また、2020年には、1982年の発足以来、コンセプトスペースでの企画展覧会が通算200回を数え「200回記念企画展」が開催されました。この展覧会では、日本の古典美術と現代美術を同時に対比してご覧いただく試みでした。古典美術からは、日本の美的ルーツの一旦を担う“尾形光琳”をはじめとする琳派の意匠、対する現代美術は日本画を学習の基本に持つ日本のミニマルアートの巨匠とも言える“村上友晴”等の作品を同一空間で提示されました。時代の推移に呼応することなく、「美術の価値」や「美術の意味」を問い掛ける展覧会となり、アニバーサリーな展覧会に相応しく、コンセプトスペースの歴史やその根幹を変わらぬ長屋のスペースで多くの方々にご観覧いただきました。

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